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小須戸ARTプロジェクト2019 | 小須戸ARTプロジェクト

小須戸ARTプロジェクト2019

KOSUDO NEW TOWN
-古いまち、新しいまち-

舟運で栄えた在郷町、小須戸。時代に取り残された古い商店街は一方で、往時の繁栄を今に伝える「町屋」が注目を集め、近年は町屋をリノベーションした新店舗の出店等も続きました。

古さと、新しさ。二つの側面を持つこのまちは、国内外から訪れたアーティストの目にどう映り、そこから彼らは何を創り出すのでしょうか。今ここで生まれるアートと、人や建物との出会いを楽しみながら、このまちの昔と今とこの先を、ぜひ感じてみてください。

※公益財団法人内田エネルギー振興財団 地域活性化活動助成採択事業


参加アーティスト

AYUMI ADACHI

1972年兵庫県西脇市生まれ。1994年、大阪芸術大学総合芸術学部・絵画コース・造形ゼミ卒業。1996年より香港を拠点に活動。1994年より個展・グループ展を日本 •香港・台湾・マカオ・中国にて開催。2010年より国際アートフェアーに作品出展。フォーシーズンズホテル(香港)・シャングリラホテル(東京・広州・天津)などコミッションワーク常設。

OSG(新屋伶子+久留島咲)

私たちのユニット“OSG”では、非日常的な体験と日常生活が混在する温泉街のような空間に目を向けている。旅先では、安心感や開放感を得られる一方で、孤独や羞恥心を感じることがある。これら異なる感情を二極化せずに織り交ぜた作品制作を行っている。
このような作品を残すことは、旅先での様々な出会いや思い出を形として残すこと、すなわち土産物やお返しに近いものであろうと考える。旅先での一瞬一瞬を掴み取りながら、私たちは“温泉街”を更新していく。

※プロフィールは当時のものです。


展示作品

Line 線 / AYUMI ADACHI

会場:町屋ラボ

刹那、刹那に私たちは、生き死を繰り返している・・・
吐いた息が、次の瞬間、吸えなければ、私たちの存在はなくなる・・・
吸った息が、吐けなければ・・・
私たちの生命は、刹那生滅・無常なのです・・・

注釈:
『刹那』
仏教思想におけるきわめて短い時間を表した単位です。
一刹那の間に人間の意識は生成消滅を繰り返していると言われています。(1刹那=0.013秒)

『刹那生滅』
一切のものは、一刹那ごとに生と滅を繰り返して、止まることなく常に変化していると言われている。

『呼吸』
チベット密教では、体内という宇宙空間と目の前に広がる宇宙空間を結び付ける唯一のツールが呼吸。一時・一瞬の生命であり、それぞれの呼吸は、刹那の現れである。

『無常』
生滅変化してうつりかわり、しばらくも同じ状態に留まらないこと。

点から点への最短線=直線を紙の上に描く。
短時間に線を描く行為・何千枚もの紙の上で繰り返されるこの動作は、行動の方向性と、刹那=0 . 0 1 3秒という時間軸を説くことになります。それは、意識的に感じ取る事の難しい短い時間ですが、この世のすべての生命が、誕生・生と死という生成消滅のサイクルを、一刹那ごとに無常に繰り返している事を表現。

直線を描いた紙を、くしゃくしゃに。
くしゃくしゃにする事により、描かれた直線= 点から点への最短線の間に、不規則な点が現れる= 人生における紆余曲折のあることを意味します。このプロセスは、破壊ではなく、直線を曲線へ・平面を立体に、単純で穏やかなはずの時間の流れが、現代社会の複雑さを生む様を、比喩し、視覚化している。

描き、滅す・・・・が、刹那ごとに繰り返され、過ぎた刹那の痕跡と、続く刹那が、この町屋ラボの壁面・天井・床を無常に埋めていきました。鑑賞者は、音響効果と共に、作品内に入り込み、五感で体験できるインスタレーション作品です。

展示作品のキャプションより

コソドみこし KOSODO Mikoshi・コソドBOX KOSODO Box / OSG

会場:あかり庵

あかり庵二階では、参加型の作品「KOSODO Box」の展示を行っています。
KOSODO Boxに向かってお話をしていただく展示です。
参加者にはお土産としてれんげをお渡しします。是非ご参加ください。
展示日時:10/12~11/4の土・日・祝日
     午前11時~午後3時

展示作品のキャプションより

ギャラリーあなぐら Gallery Anagura / OSG

会場:栄森酒店

コスドの守り神 god of kosudo

左:新屋伶子 右:久留島咲


ハッピージャンクトラック Happy Junk Track

左:新屋伶子 右:久留島咲

会場:町屋カフェわかば

コソドのおみやげ Souvenir from KOSODO / OSG

会場:CAFE GEORG


関連事業

作家とめぐる作品解説ツアー

■日時 2019年10月12日(土) 午後2時~3時30分
■会場 町屋ラボに集合、その後各会場を移動

オープニングトーク
新潟市のAIRを語る

新潟市内各地で行われているアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の取り組みの現状や課題、今後の可能性について、ゲストを招いて語ります。

■日時:10月12日(土) 午後5時~7時
■会場:栄森酒店
■ゲスト
小川弘幸氏(新潟市芸術創造村・国際青少年センター統括兼文化芸術活動支援事業ディレクター)
本間智美氏(Art unit OBI 建築家)
​■参加費 ワンドリンク付き500円(定員:先着10名程度)

クロージングトーク
アーティストの“場所”と“制作”

生活圏と違う場所での制作と、生まれ育った地元での制作の違いとは。アーティストにとっての“場所”と“制作”について、プロジェクト発足時から関わる美術家・南条嘉毅氏からお話しを伺います。

■日時:11月4日(月・休) 午後1時30分~3時
■会場:CAFE GEORG
■ゲスト
南条嘉毅氏(美術家)
​■参加費 ワンドリンク付き500円(定員:先着8名程度)


Special thanks!

プロジェクトのフライヤーに広告を掲載いただいた皆様です。

CAFE GEORG、あかり庵、町屋カフェわかば、栄森酒店、リラ